中国輸入での商標登録について抑えるべき6つのポイント

前回商標登録について少し記事を書きまして反響が大きかったので、それに追加するような形で記事を書いていきます。

前回記事 → 商標規約違反により輸入ビジネスが終わる!?アカウント停止?

現在も業務をしている弁理士さんに聞いたお話なので、実践レベルまで落とし込まれている情報です。

(素人の私を通して情報を発信しているので間違っている可能性があります^^; なるべく滅私で書いているつもりではありますが。笑)

まぁ意味不明なところは自分自身で補填していってください。

輸入ビジネスをしている人で、特に中国輸入実践者の方には命運を別つレベルの問題なので充分に学びましょう。

前置きが長くなりましたが、それではいってみましょう。

わかりやすくするために、Q&A形式でいきます。

商標

ポイント1 商標権って何??

そもそも商標登録というものなんでしょうか。

そこから考えて行きましょう。

Q1 商標権ってどんなもの?何を保護するものなの?

商標権とは、製品の構造や、発明を保護するものではありません。

発明などは、特許法や実用新案法、意匠法で保護します。

商標とは、標章(GAPなどのシンボル)と商品(被服など)又は役務(飲食物の提供など)が組み合わさったものです。

文字・図形・記号やそれらが標章となり得ます。

商標登録されているかの確認

Q2 特定の商品が商標登録されているかどうかを容易に確認する方法はありますか??

以下リンクより調べる事ができます。

特許情報プラットフォーム

商標が登録可能な商品について

Q3 中国からノーブランド(国内で商標が取得されていない)商品を仕入れたとして、それらを全て商標登録する事はできますか? 例えば革ブックカバー付ノート物や、iphoneケースなど・・・

輸入した商品に独自のブランドを付けるのであれば、関係する商品を指定して出願することになります。

商標は、商品を保護する訳ではなく、標章を保護します。

よって、「革ブックカバー付きノート」という商品であれば、「第16類 文房具類」を指定することで保護できます。ノートに限らず、文具類全般を保護できます。

つまり、商標(シンボル)がついていれば、それはジャンル毎に保護できるという事。

今回の場合は1申請でシンボルがついている文具すべてを保護できる。

商標の取得制限について

Q4 中国で生産された商品で、自分がその生産ラインに全く関わっていなくても日本国内で商標が取得されていなければ、申請をすれば取得できてしまうものなの?また、取得できるものとして、それらの過程でモメ事は起きないのでしょうか?(主に中国生産元と日本での商標取得者の間で)

商品を保護するわけではありませんので、商品がどこで製造されたかは基本的に問題ありません

しかし、中国生産元が登録商標を持っており、その商標を販売者が日本で勝手に登録した場合には問題が生じる可能性があるでしょう。

商標を知らずに侵害した場合

Q5 商標登録がされていることを知らずに継続的に販売していた場合罰則はあるのでしょうか。

当然あります。登録商標は公開されていますので、知らなかったは言い訳になりません。

殺人を犯してはいけないと知らなかったと言っているのと同じことです。

罰則も当然ございます。刑事罰に関しては

商標法第78条で商標権又は専用使用権を侵害した者は、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。と規定されています。

これにさらに民事での損害賠償が別にかかる可能性があります

その他、商標権を持っていないにも関わらず持っているのと紛らわしい表示をしたり、詐欺で権利化したりした場合も罰則があります。

商標権を申請してから、認可されるまでの時間はどの程度??

Q6 一般的に弁理士さんに商標取得をご依頼させていただく場合、どの程度の期間を要しますか。

出願から半年ほどかかります。

 

これでQ&Aは終わります。

中国輸入をするあなたが商標登録関連で知っておくべきこと

以上が中国輸入で商標でのアカウント削除に怯えるあなたが知っておくべき6つのポイントです。

特に注目していただきたいのが、「Q4」で、自分が生産に携わっていないのに日本で勝手に商標を取得するというのは通常モメるという事です。

よく考えるとそりゃー当然ですよね笑

おそらく殆どの商標取得している人たちは、勝手に商標を取得しているでしょう。

シール貼ったりとかで商標登録している奴がアカウント荒らししていたらメーカーを突き止めてこういってやりましょう。

「已经采取了商标在日本!!」

はい、「かってに商標とられているよ!!」ですね(笑)

本当にこんな方法で利益を独占しようという考えが浅いです。ちっぽけです。

だって、メーカーは販売数が減り、アマゾンでは同じ商品ページが乱立し、輸入実践者はアカウントを消される・・・

まじでみんなにデメリットしかありません。

ビジネスってみんなが得をしないと長続きしないというのが鉄則です。

アマゾンが動いてくれるのを待つしかないです。

アマゾンは頭が柔らかいのできっとやってくれるはずです。

それでは。

——後日談—–
アマゾンがしっかり対応してくれたみたいですね!

さすがアマゾンです。