こんにちは。ゆうさくです。
今回は、物販に必要な商標についての考え方と、ブランドの命名の方法について考察していきます。
この記事はこんな方が対象の記事になります。
・商標登録について知りたい方
・ブランドのロゴを作りたい方
・物販をやっている方
大前提として、僕は弁理士ではありませんので、実際にお金を頂いて商標についてのアドバイスはできません。
ですので、本当に必要な情報や細かい情報、正しい情報などは最寄りの弁理士さんに聞いてみてください。
ここで考察していくのは、Amazonで物販するときの僕なりに考えることであったり、ケアをしておいた方がいいところを専門に考察していきます。
それでは、ブランド名を作るにはどうすればいいのか?
内容の方を確認していきましょう!
【商標を違反するとどうなるのか?】
ブランド名を作る前に注意しなければいけないことがあります。
それは他社の商標権の侵害をしてはいけないということです。
商標を侵害するとどうなるのか具体的に知らない人も多いかと思います。
結論から言うと、不正使用として訴えられて裁判になり罰金になると『ずっと過去にさかのぼって売上の3%~最大10%をとられます』
この情報は弁護士さんから聞いた話なので、ほぼ正しい情報になります。(具体的には弁理士さん、弁護士さんにご確認ください。)
侵害となってしまった場合は、会社が潰れるくらいの影響が出てしまいます。
違反が悪質な場合だとおそらく売上の10%を取られるという事ですね。
違反が悪質の場合ではなく、知らず知らずのうちに違反してた場合だと、売上の3%ほどのなるかと思います。
知らないうちにでも権利侵害をしてしまうと大金の罰金を支払うという致命的なダメージになってしまうので知識として頭に入れておきましょう。
こんな他社の権利を侵害してしまうというリスクは嫌ですよね。
であれば商標をとりましょう。
商標をとるとさらに良いメリットがあります。
商標を取っておけば規約違反などでコピー品で自分のページに相乗りされた時に、確実かつ迅速に正当な追い出し方ができます。
こういった違反セラーが入ってきたときに追い出しができないと、自分の商品ページでよく分からない商品を売ってしまう可能性があります。
そうなるとレビューが下がってしまい、良いことはありません。
この側面からもAmazonでは商標の登録はしておいた方が良いでしょう。
【商標とは何なのか?】
上記では、Amazonで商品を販売する際は、必ず商標を取っておいた方がいい理由について考察しました。
それでは、その商標というものが具体的にどのようなものなのかというと「商品のロゴや、文字列などのこと」をいいます。
商標はブランドを守るものです。
たとえば、NIKEであれば「NIKE」というロゴはNIKE社以外は使えません。
NIKEの商標を持っている会社でしか、NIKEという文字はスポーツ用品に入れることはできないんです。
商標には区分によって分けられています。
区分は1~50ほどに分けられています。
区分毎に保護ジャンルが決まっており、その区分で商標を取ってれば他の会社は同じ商標をそのジャンルで使えない訳ですね。
Amazonでもそれは同じです。
例えばアパレルの区分で自分がNIKEの商標を持っているとしたら、アパレル区分でNIKEというブランド名は自分しか出品できません。
それは楽天でもYahooでもどこでも同じことです。
日本でこの商標を取っている場合は、この区分に関しては『自分が日本では独占的に使いますよ』というようなものです。
もちろんAmazonもしっかりと対応をしてくれます。
ちなみに、Amazonは特許、意匠権、商標に関しては、Amazon側で処理対応してくれます。
Amazonが対応してくれるので意外と早いです。
ただ、不正競争防止法などはAmazonは対応してくれないので、セラー同士の解決であったりというスタンスになってしまうことを理解しておく必要がありますね。
もし、セラー同士の話し合いになったとき、中国セラーとやり取りをするのは、かなり難しくなってしまいます。
おそらく向こうは話を聞いてくれないですし、そもそも話し合う気が無い事もしばしばです。
ですから、強制的にAmazonが排除してくれるところがいいポイントですね。
【出願にかかる費用はいくらなのか?】
次は出願にかかる費用について確認していきます。
出願にかかる費用は『1ブランド、1区分で4万200円』です。
10年間で4万200円ということです。
4万200円という値段は、高いか安いかでいうと、額としては安くはないですよね。
でも、10年間独占的に利用できることと、何かあったときにAmazonがしっかりと対応の方をしてくれることを考えると、4万200円という値段は全然妥当の値段だと僕は思います。
ただ一つ注意してもらいたい点は、この4万200円という値段は自分で出願した場合の金額ということです。
出願を弁理士さんにお願いするとなると、別で3~4万円ほどかかってしまうので、合わせて7~8万円はかかることになってしまいます。
予算に余裕のある人は弁理士さんにお願いするという手も一つです。という
トレルというサイトは非常に申請が簡単で多くの方が使っているようです。ほんと数分?で終わっちゃうそうです。
ちなみに僕の場合は、自分で出願しに行きました。
どちらでも全然問題ありません。
最近は郵送での出願をしてます 笑
どうしても自分でやりたいという方へのオススメは『初回は自分で特許庁に自分で行くこと』です。
自分で出願するというのは難しいと思われがちですが、特許庁は結構優しくて間違っている部分をそこで訂正させてくれたりアドバイスなども行ってくれます。
【商標登録で気をつけること】
商標登録で気を付けることとして『自分の登録したいブランド名が同じ類型、同じジャンルで被らないことが重要』ということです。
GUCCIを例に上げて考えていきます。
このスペルがG u t t i の偽物であるGuttiは商標登録できません。
読み方が同じなのでほぼ確実に拒絶されます。(おそらく)
右側にGURCH(グーチー)と書いてますが、これも読み方がGUCCIに近いので、これも商標登録はできない可能性は高いと思われます。
最終的には特許庁に出してみないことにはわかりませんが、厳しいかと思います。
下側のJ-PlatPatで『グッチ』で検索すると、『グッチーニ』という表記が出てきました。
ここまで違えば、商標登録は可能であるということですね。
GUCCIという誰でも知っているハイブランドに近いと、特許庁もより厳しくなるんじゃないでしょうかね。
近いものは類似という風に取られてしまう可能性が高いです。
なので、この辺りは事前に『J-PlatPat』という特許庁のホームページから見ることができるので、その辺りは確認する必要がありますね。
【ブランドの作り方】
僕がブランドを作るとき、ブランド名を決めるときに一番最初のすることは『商標チェック』を行います。
上記で述べたように、特許庁のサイトから自分が取りたい商標を確認します。
たとえば、GUCCIで取りたい場合は『GUCCIという名前は使えるのかな』ということをチェックします。
これを確認した結果、問題なく商標登録できそうであれば次に進みます。
【Google検索をしてみる】
そして、商標チェックが済んだら、次は『Google検索をしてみる』ということです。
Google検索をすることによって、商標登録はされていないけど、同じブランド名の似た商品を売っているところがあるかの確認をすることができます。
もし同じようなブランド名があったとしても、拒絶はされないと思いますが、そのあとがやりづらくなったり、それで裁判になってしまう可能性も否定はできないです。
なので、その辺りはしっかりと調べておいた方がいいと思います。
日本は先願主義なので先に出したもの勝ちです。
しかし「商品ゴロ」がニュースになっているのを見かけたりします。
目的がなかったとしてもイチャモンをつけられたり、そのあとの対応も大変なので一番最初ブランド名を作るときは『必ずGoogle検索を行いましょう』
【コンセプトに根差した名前をつける】
三つ目は『ブランドコンセプトに根ざした名前をつけよう』ということです。
これは当然のことではあるんですが『商標登録さえできれば名前はなんでもいいや』ではなく、自分が売りたい商品がどういう商品かで、そのブランドコンセプトをどのようにしていくのかによって、商標名も変わってきます。
詳しくは下記で述べるのですが、ブランドコンセプトにしっかりと根ざした名前にしましょう。
【ドメイン取得】
四つ目は『ドメイン取得』です。
ドメイン取得は、お名前.comなどで検索すると、自分の取りたいドメインを取得することができます。
できれば『ブランド名.com』で取れるのが一番いいです。
ただ『ブランド名.com』で取れなかったとしても、『.com』以外のドメインもあるので、そちらの方でも問題はないのですが、.comは一番一般的で信頼度も高いので、できれば『.com』の方がいいと思います。
Amazonで商品を売るだけの場合は、ドメイン取得は考えなくてもいいかもしれませんが、上記で紹介した四つは必ずチェックするべき項目です。
あとは、最近だとインスタグラムをチェックしてみたり、インスタのタグをチェックしてみるのもいいかもしれません。
そこでたくさん使われていると検索にノイズが入ってしまい、指名検索をすることが難しくなってきます。
調べるとしたらGoogleで調べるのがいい方法です。
その辺りはチェックしておいた方がいいところですね。
【ロゴの作り方】
ロゴの作り方は難しいと思われがちですが、意外と簡単です。
結論から言うと、クラウドワークスやランサーズのコンペなどを使ってみることです。
大体2万円~2万5千円ほどの出費でいろいろな案をもらうことができ、いいロゴを作ってもらうことができます。
あとは『ココナラ』というサイトがあります。
こちらだと、3,000円~5,000円ほどで、1案か2案程度だしてくれるサイトもあります。
料金は安いですが、案が少ないので、いいロゴにはなりにくいという印象です。
ただクオリティはそこまで気にせずに、自分の中にイメージがあって作りたいのであれば、ココナラで十分かと思います。
あとは、Googleで『logo free』で検索すると、海外のサイトがでてきます。
海外のサイトだとフリーでロゴを使わせてくれるところもあるので、そこからダウンロードするというのも一つの手ではあります。
ただ、僕も実際に探したことがあるんですが、クオリティは低いです。
パワーポイントやワードアートのようなもので作っているところが多いので、少し微妙な感じもするんですが、コスト重視でいくのであればそれで問題ないかと思います。
しかし物販を行うとなれば、ロゴとは長い付き合いになるので2万円、3万円ぐらいはかけてもいいと思います。
ロゴは途中で変更することもできるので、最初にココナラでロゴを作って、ある程度売上が上がってきたらクラウドワークスやランサーズで一新するという手もあります。
あと、もう一つ大切なことがあります。
たとえば、商標が自分の造語などの場合、造語のテキスト、文字で商標登録することができます。
ただ、一般的な名前+ロゴのような感じで商標を取ろうと思ったときは、テキストだけでは絶対に取ることができません。
ロゴがないと商標登録が取れないのでロゴは絶対に必要になります。
なので、もし造語で登録する場合は最初の方はロゴを作らなくてもいいかもしれません。
ある程度売上が上がった時点でロゴを作っていくという方法でも全然問題ありません。
【ロゴを作るときのコツ】
ロゴを作るときのコツは、上記でも述べたように、ブランドのコンセプトを根ざしたものというのが必要になってきます。
ブランドのコンセプトが高級感なのか、高機能性というのを売り出していくのか、リーズナブル感が出るものなのか、安くてそこそこいいものなのか、面白い名前なのかということを軸に考えていきます。
面白い名前で言えば、ガリガリ君などがあります。
それを元に『どういう名前にしていくのがいいのか』を考えていきます。
ロゴはブランドのコンセプトによりますが、それに合わせたロゴを作っていくのがいい方法です。
僕が実際によくやる方法があります。
これはとてもシンプルな方法なんですが、外国語の意味などを調べてそれを元に造語にしてみたり、商標が取れそうであればそのままロゴを作ることもあります。
ブランド名は意外とそういう感じで作られていることが多いです。(多分)
ロゴを作るときのコツとしてもう一つあります。
破裂音や『ぱぴぷぺぽ』など唇を弾いて出すような声というのは、発音するのが気持ちいいい音なんです。
とりあえず破裂音が入っていると、人間は心地よく感じます。
あと『濁点』がついているブランド名というのは、メンズが好む傾向があります。
アニメを例にしてあげてみると、
・ドラゴンボール
・エヴァンゲリオン
・ガンダム
などがあります。
なので、メンズ狙いのブランドであれば濁点を入れるというのはよくやる方法です。
あとは『言いやすい名前』にすることです。
これはとても重要なことです。
名前を決めるとき、変に長い名前をつけてしまう人がいたり、ブランド名を長くして、かっこいい名前にしたいという気持ちもある人もいるかもしれませんがやめておいた方がいいです。
商品を作るときも、スペースが限られてしまうこともありますし、そもそも言いにくいと覚えられにくいです。
たしかに短ければ短いほど商標登録が難しくなってしまうということはあります。
しかし、ブランド名を決める際は、なるべく短くして、言いやすく、音感が良くて、ついつい口ずさみたくなりようなロゴが最高な名前です。
実はユニクロは元々、ユニーククロージングウェアハウスというブランド名でした。
現在も、ユニーククロージングウェアハウスという名前だった場合、こんなにも愛されていないと思います。
なので、とりあえずは言いやすい名前というのが絶対にいいので、そこは注意しておきましょう。
あとは『M、K、Sは発音しやすい』とされています。
なので、M、K、Sが2個入っているのもいいかもしれません。
そこまで考える必要もないかもしれませんが、そのように言われているので、参考にしていただけたら幸いです。
【まとめ・商標登録、ロゴづくり】
いかがだったでしょうか?
商標登録とロゴづくりについて紹介しました。
商標に関しては、最初から絶対に必要なわけではありません。
ただ、どこかのタイミングで自分のビジネスを守っていきたいとなったときに、商標を取れるといいと思います。
ロゴの作り方に関しても、クラウドワークスやランサーズ、ココナラやlogo freeなど、自分の予算やイメージに合ったロゴを作ることができるので、参考にしていただけたら幸いです!
ここまでご覧いただきありがとうございました!